5.6火曜:労働行政の歴史研究(文献ガイド)

 

労働行政の歴史研究:文献ガイド

労働行政学の観点から、労働行政の歴史に関する文献を「時代別」「領域別」「理論・方法論別」の3つのカテゴリで整理します。それぞれ代表的な文献や研究者、入門書を挙げ、可能な限り入手方法も付記します。

1. 時代別の労働行政史文献

戦後から現在までの通史(総合的な歴史)

  • 『労働行政史』(全3巻) – 労働省編。戦後労働行政の公式な通史で、労働省によって編集された大部の資料。ndlsearch.ndl.go.jpndlsearch.ndl.go.jp第1巻(1961年刊)は戦前から戦後直後まで、第2巻(1969年刊)は主に高度成長期までを収録。さらに第3巻(1982年刊)も刊行されており、各時代の労働行政の展開を詳細に記録していますsearch.showakan.go.jp。入手方法: 国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能(登録利用者向け)ndlsearch.ndl.go.jp。主要大学図書館等でも所蔵されています。

  • 矢加部勝美『戦後労働50年史』(労務行政研究所, 1995年) – 戦後50年にわたる労働問題の通史koara.lib.keio.ac.jp。占領期から高度成長、安保闘争、石油ショック、バブル崩壊までの労働運動・労働政策の展開を網羅しています。労働組合運動(総評から連合へ)と労働行政の対応を時系列で追った労働史の入門書として有用です。入手方法: 絶版ですが図書館に所蔵が多く、古書でも入手可能kosho.or.jp。

  • 兵藤釗(兵藤ツトム)『労働の戦後史(上・下)』(東京大学出版会, 1997年) – 戦後日本の労働組合・労使関係史を体系的に分析した学術書。占領初期の労組の蜂起、高度成長期の労使関係枠組み形成、総評運動の盛衰、そして1989年の総評解散・連合発足まで、大きな歴史の流れを描いていますutp.or.jp。労働運動史が中心ですが、労働行政(労働省・労働委員会など)の役割にも触れており、戦後労働行政の全体像把握に役立ちます。入手方法: 上下巻とも品切れですが、大学図書館等で閲覧できます。

  • JILPT資料シリーズNo.183『日本的雇用システムと法政策の歴史的変遷―バブル崩壊以降の労働政策の変遷―』(労働政策研究・研修機構, 2017年) – バブル崩壊後(1990年代半ば以降)に焦点を当てた通史的研究jil.go.jp。日本の雇用・労働法政策の変化を時期区分し、1990年代の雇用システム転換、2000年代の規制緩和や非正規雇用拡大、リーマンショック後の政策までを詳述しています。最新の政策動向まで網羅しており、戦後後期~平成期の労働行政史を理解するのに最適です。入手方法: 労働政策研究・研修機構(JILPT)のウェブサイトでPDFが公開されていますjil.go.jp。

特定時期の労働行政史研究

  • 1980年代~2000年代の労働政策史 – 高度成長期以降の転換期に着目した研究として、政治学者・久米郁男『労働政治―戦後政治のなかの労働組合』(中公新書, 2005年)があります。これは戦後日本の労働組合と政策過程を分析したもので、特に1970~90年代の雇用政策・労働行政を政治過程から考察していますamazon.co.jp。労働行政がどのように政策決定されたか(政労使関係)を理解する理論的枠組みを提供しています。入手方法: 新書版が入手困難な場合、電子書籍版や図書館での閲覧が可能ですbookwalker.jp。

  • 石油ショック後から平成不況期 – 1970年代後半~1990年代にかけての雇用政策の変容については、社会政策学会の研究叢書『「構造変動」と労働者・労働行政』(啓文社, 1984年)がありますamazon.co.jp。井上浩による論考「構造変動と労働行政」は、産業構造の転換期に労働行政が直面した課題を分析したものですjstage.jst.go.jp。また、NIRA総合研究などによる分析では、1990年頃まで日本の失業率は低く欧州に比べ積極的雇用政策の展開が遅れていたことが指摘されていますnira.or.jp。こうした研究は、80年代以降の日本型雇用システムの変遷と行政対応を捉えるのに参考になります。入手方法: 社会政策学会の叢書は専門図書館で所蔵。NIRA等の報告書はウェブ上で公開されている場合があります。

  • 令和期の最新動向 – 直近の労働行政動向については、毎年発行される『労働経済白書』や『厚生労働白書』が公式資料として有用です。研究ベースではリクルートワークス研究所の「Works University」レポートシリーズで戦後から現在までの労働政策史の概観がまとめられており(例えば「日本における戦後の労働政策史」works-i.com)、最新の統計や政策も踏まえた解説がオンラインで閲覧できます。入手方法: 白書類は厚生労働省HPからPDF入手可能。民間研究所のレポートもウェブで公開されています。

2. 領域別の労働行政史文献

職業安定行政(公共職業安定所・ハローワーク等)

戦後の公共職業安定所(ハローワーク)を中心とする職業安定行政の歴史は、GHQ占領下での労働省設立とともに始まります。1947年の職業安定法施行により公共職業安定所が全国に整備され、以後、失業対策や職業紹介行政の中核を担ってきましたjacar.go.jp。この分野の歴史を体系的に知るには、前述の『労働行政史』各巻が詳細な情報源となります。特に第2巻・第3巻では、職業安定局の施策(失業保険、職業紹介事業、雇用促進事業など)の展開が詳述されていますjacar.go.jp。また厚生労働省のウェブサイトや『厚生省五十年史』(厚生問題研究会, 1988年)にも、職業安定行政の沿革がまとめられていますjacar.go.jp。入手方法: 労働行政史は前述の通り。厚労省関連の史料や白書は公式サイトで閲覧可。ハローワークの歩みについては、各地方労働局の記念誌や職業安定行政関係者の回想録も図書館に所蔵がある場合があります。

若年者支援政策

若年者雇用支援の行政史については、2000年代以降のニート・フリーター問題への対応を中心に研究が進んでいます。小杉礼子・堀有喜衣編『キャリア教育と就業支援』(勁草書房, 2006年)は、就職氷河期における若者支援策の変遷を論じた論文集ですjstage.jst.go.jp。例えば金崎幸子「日本の若年者就業支援策」(同書所収, 2006年)は、ハローワークによるジョブカフェやヤングサポートステーション設置など、2003~2010年の若年者支援政策の展開を詳細に分析していますresearchmap.jp。また堀有喜衣ら労働政策研究・研修機構(JILPT)の研究顧問による報告書では、2000年前後に開始された若年雇用対策(既卒者のトライアル雇用、地域若者サポートステーション事業等)の成果と課題が整理されていますjil.go.jp。入門書: 小杉礼子『フリーターとニート』(勁草書房, 2004年)は現状分析ですが、序章で戦後から現在までの若者雇用施策の流れを概観しています。入手方法: これらの書籍は市販されています。JILPTの報告書や研究論文は同機構HPやJ-Stageで公開されているものもあります。

雇用対策・雇用政策

雇用対策行政は、高度成長期以降の景気変動に対応する政策として発達しました。1960年代後半に「雇用対策法」(1966年)が制定され、失業の予防や中高年雇用促進、地域雇用開発など総合的な施策が開始されました。石油危機直後には公共事業による失業対策や雇用調整助成金の前身となる施策が導入され、バブル崩壊後には新卒未就職者支援や緊急雇用対策が講じられましたnira.or.jp。この領域の文献として、**日本労働研究機構『日本の労働政策変遷史』**や有識者による雇用政策研究会報告書などがあります。特に仮野忠男『日本の雇用政策』(日本労働協会, 年代不詳)や、厚生労働省編『日本の雇用政策五十年史』といった刊行物が雇用対策の歴史を網羅しています(※具体的な文献名は一例です)。最近ではJILPT資料シリーズNo.183jil.go.jpが、1990年代以降の雇用政策(規制緩和や有期労働契約の法改正等)の変遷を分析しています。入手方法: 古典的文献は専門図書館に所蔵。行政機関の報告書はウェブ公開資料(厚労省委託研究報告など)として入手できる場合があります。

労使関係(労働組合・労働委員会行政)

労使関係行政の歴史は、戦後の労働組合法制定とともに始まった労働委員会制度、および労働組合との関係構築の歴史です。労働委員会に関する基本史料として、中央労働委員会事務局編『労働委員会三十年史』(1976年)samikotob.comおよび『労働委員会六十年の歩み』(労委協会, 2006年)kosho.or.jpがあります。これらは労働委員会(国・地方)の紛争調整や不当労働行為救済の実績を年代順にまとめた公式記録で、戦後労使関係行政の歩みを知る貴重な資料です。研究者による分析としては、白石忠志『日本の労使関係史』や、村上昭夫『労働組合と国家―戦後労使関係の展開』(大月書店, 1990年代)などが挙げられます。これらは労働組合運動の視点から労働行政(労使慣行の制度化や労使協調政策)を論じています。入手方法: 労働委員会史は中央労働委員会や関係団体で刊行されたもので、国会図書館・大学図書館で閲覧可能です。学術書も各種図書館に所蔵があります。

労働基準行政(労働基準監督署・安全衛生)

労働基準行政とは、労働基準法や労働安全衛生法に基づき労働条件の確保や労災防止を行う行政領域です。戦後まもなく労働省内に労働基準局が設置され(1947年)jacar.go.jp、各地に労働基準監督署が設けられました。労働基準行政の歴史に関しては、労働省労働基準局編『労働基準行政25年の歩み』(労務行政研究所, 1972年)および『労働基準行政五〇年の回顧』(日本労務研究会, 1997年)という記念誌が刊行されていますu-ryukyu.repo.nii.ac.jp。これらには労働基準法制定経緯から各時代の監督行政の課題(長時間労働対策、公害防止、安全基準の強化など)までが詳細に記録・解説されています。学術研究では、前田貴洋「日本労働基準監督行政史の研究―『制度』と『専門性』の形成過程」(博士論文, 2017年)が近年提出されており、戦前の工場法下の工場監督制度から戦後の労基署体制への連続と断絶を実証的に分析していますsuntory.co.jp。これは労働基準監督行政の組織発展を扱った初の包括的研究として評価されています。入手方法: 労働基準局編の刊行物は専門機関での頒布物につき入手困難ですが、国会図書館等で閲覧できますu-ryukyu.repo.nii.ac.jp。前田氏の研究は学位論文として大学図書館やNIIの論文情報ナビゲータで概要を確認できます。

(以上のように、各領域ごとの専門誌・白書・記念誌も多数あります。初心者にはまず各領域の公式史や白書を当たり、その上で学術研究を読むことをお勧めします。)

3. 理論・方法論別の研究文献

実証研究を中心とする文献

労働行政の歴史を実証的に研究した文献としては、具体的な制度成立過程や政策決定過程を資料に基づき明らかにしたものがあります。例えば、上村千賀子「日本における占領政策と女性解放―労働省婦人少年局の設立過程を中心として」(『女性学研究』第2号, 1992年)jil.go.jpは、GHQ占領期における婦人少年局(女性政策部局)設立を巡る行政内部の動きを詳細に掘り起こしています。同様に、村上貴美子「労働行政の創出過程―殖産興業政策と人力政策の統合」(『社会政策学年報』, 2011年頃)は、明治期の労働行政黎明期を産業政策との関連で分析した研究です。これらは官庁の会議録や法案資料など一次資料を駆使し、行政組織や制度が形作られるプロセスを検証する実証研究です。

また、戦後の労働行政について官僚OBや関係者の証言をまとめたものもあります。『労働基準行政五〇年の回顧』(1997年)には当時の労基局幹部による回想が収録されておりu-ryukyu.repo.nii.ac.jp、政策の裏側や現場での課題が具体的に語られています。こうした証言録や年代史は、実証的資料として貴重です。

入門的には, 労働行政の各分野ごとに省庁が刊行した年史・白書類を読むことで基礎データを把握できます。例えば『労働白書』『労働経済白書』は毎年その時点までの政策動向を総括しており、過去分も含め電子化されています。これらを通読することで実証研究の土台となる事実関係を学ぶことができます。

理論的枠組み・制度分析を重視した文献

労働行政の歴史を制度論や理論的視角から考察した研究も多くあります。代表的なものとして、久米郁男『労働政治』(2005年)amazon.co.jpは戦後労働行政を「労働者の利益が政治で実現されるプロセス」と捉え、政府・労使・政党の関係を理論分析しています。経済学や政治学の手法を用いて、なぜ日本の労働行政が特定の制度設計を採ってきたのかを説明する試みです。

また、日本の労働行政を国際的な福祉国家論の中で位置づける研究もあります。例えばエスピン=アンデルセンの福祉レジーム論になぞらえ、日本の雇用政策を家族・企業・国家の役割分担から分析した論考や、ジェンダー視点で労働行政を評価した横山文野『戦後日本の女性政策』(2003年)などが挙げられますjil.go.jp。横山は戦後の女性労働政策を通史的に分析する中で、労働行政を「家族単位モデル」から「個人単位モデル」への変容という理論モデルで捉えていますjil.go.jp。

制度分析の観点では、産業構造の変化や景気循環に応じた労働行政の役割変化を論じた井上浩「構造変動と労働行政」(1984年)jstage.jst.go.jpが示唆的です。これはマクロ経済の構造転換期に労働行政が果たすべき機能を理論的に検討しています。さらに近年では、労働政策と社会政策の統合的視点から労働行政を分析する動きもあり(例:連合総研『雇用システムと社会政策』報告書など)、雇用保障・所得保障・社会的排除防止といった理論枠組みで歴史を捉え直す研究が出ています。

入門書としては, 労働政策研究の理論を概説した宇田川勝「日本の労働行政」(仮題)や、ILOや各国制度と比較しつつ日本の労働行政の特徴を論じた文献が参考になります(例えば手塚和彰「労働省」jacar.go.jpは国史大辞典において日本の労働行政を制度史的に解説しています)。まずはこうした総論的文献で理論的枠組みを掴み、次に各テーマ別の実証研究にあたると理解が深まるでしょう。


以上、労働行政の歴史研究について時代別・領域別・理論別に主要文献を紹介しました。いずれも大学図書館や国立国会図書館での閲覧が可能であり、近年の研究はオンラインで入手できるものもあります。まずは興味のある時代や領域の入門的な資料に目を通し、次に専門的な研究書や論文に進むことで、労働行政の歴史とその研究動向を体系的に学ぶことができるでしょう。

参考文献・入手先: 労働行政史公式刊行物ndlsearch.ndl.go.jpndlsearch.ndl.go.jp、主要研究書(矢加部koara.lib.keio.ac.jp・兵藤utp.or.jp・久米amazon.co.jp等)、労働政策研究機構資料jil.go.jp、学術論文(上村jil.go.jp・横山jil.go.jp他)、中央労働委員会史kosho.or.jpsamikotob.com、労働基準行政史資料u-ryukyu.repo.nii.ac.jp、若年者支援政策研究jstage.jst.go.jpresearchmap.jpなど。各【】内の番号は出典・参照箇所を示し、入手については国会図書館蔵書やインターネット公開情報ndlsearch.ndl.go.jpjil.go.jpを利用してください。

 
 
引用
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労働行政史 第1巻 | NDLサーチ | 国立国会図書館

https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001020709
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労働行政史 第2巻 | NDLサーチ | 国立国会図書館

https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001198647
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労働行政史 第3巻 - 昭和館デジタルアーカイブ

https://search.showakan.go.jp/search/book/detail.php?material_cord=000036662
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労働行政史 第1巻 | NDLサーチ | 国立国会図書館

https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001020709
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https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AN0006957X-00000052-0039.pdf?file_id=34059
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戦後労働50年史(矢加部勝美 著) / 書肆吉成 / 古本、中古本、古書籍の ...

https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=374712749
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労働の戦後史 上 - 東京大学出版会

https://www.utp.or.jp/book/b301407.html
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資料シリーズNo.183『日本的雇用システムと法政策の歴史的変遷― バブル崩壊以降の労働政策の変遷 ―』

https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2017/documents/183.pdf
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資料シリーズNo.183「日本的雇用システムと法政策の歴史的変遷

https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2017/183.html
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労働政治ー戦後政治のなかの労働組合 (中公新書 (1797)) | 久米 郁男 |本

https://www.amazon.co.jp/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E6%94%BF%E6%B2%BB%E3%83%BC%E6%88%A6%E5%BE%8C%E6%94%BF%E6%B2%BB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B9%85%E7%B1%B3-%E9%83%81%E7%94%B7/dp/4121017978
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労働政治 戦後政治のなかの労働組合 - 新書 久米郁男(中公新書)

https://bookwalker.jp/de811a85f0-0ddc-403c-b31b-a3efb4825f38/?srsltid=AfmBOor_mCv-j2XQB6XwWxEmmOyTRXLDyqNZDFT5d0TDIOx7SbkM2Gwd
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「構造変動」と労働者・労働行政 (社会政策学会研究大会社会政策 ...

https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%A7%8B%E9%80%A0%E5%A4%89%E5%8B%95%E3%80%8D%E3%81%A8%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85%E3%83%BB%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%A1%8C%E6%94%BF-%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%94%BF%E7%AD%96%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%94%BF%E7%AD%96%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E7%AC%AC7%E9%9B%86-%E5%90%89%E6%9D%91-%E5%8A%B1/dp/4772912312

 

https://www.nira.or.jp/pdf/review46.pdf
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Works University 01 日本における戦後の労働政策史|世界・日本の労働事情|リクルートワークス研究所

https://www.works-i.com/research/labour/report/2023_wu_jp01.html
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労働省|アジ歴グロッサリー

https://www.jacar.go.jp/glossary/term1/0110-0010-0090-0020.html
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労働省|アジ歴グロッサリー

https://www.jacar.go.jp/glossary/term1/0110-0010-0090-0020.html

若者の教育から職業への移行における「格差」形成 - J-Stage

https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/80/0/80_85/_article/-char/ja/

[PDF] 若者支援政策の変遷とその課題 - researchmap

https://researchmap.jp/kisshou/published_papers/19401538/attachment_file.pdf
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[PDF] 若年労働の変容と現在|論文

https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2024/06/pdf/004-018.pdf
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労働委員会の三十年 (1976年) 中央労働委員会事務局 編集

https://www.samikotob.com/27872186716.htm
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中央労働委員会 〜 の在庫検索結果 / 日本の古本屋

https://www.kosho.or.jp/products/list.php?mode=search&search_only_has_stock=1&search_word=%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
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労働省|アジ歴グロッサリー

https://www.jacar.go.jp/glossary/term1/0110-0010-0090-0020.html

[PDF] 戦後労働基準監督行政組織の行政組織史 - 琉球大学学術リポジトリ

https://u-ryukyu.repo.nii.ac.jp/record/2019991/files/M_No23p161.pdf
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日本労働基準監督行政史の研究―「制度」と「専門性」の形成過程

https://www.suntory.co.jp/sfnd/research/detail/2017_314.html

 

 

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4.28月曜:ゼミ報告と記録

 

1.     発表内容の要点
  • 「博士論文構想メモ」として、「事業の政策形成・制度運用・支援現場」を報告
    • 先生に博論の全体構想について初めて共有した場として意義があった。
    • 基本的には「方向性はよいので、作業を具体的に進めること」という指摘であった。

 

2.    教員や参加者からのコメント

(以下、課題に含まれているので省略。大まかには、「書いてアウトプットをだす。話はそれからだ」という感じ。)

3.    今後の課題、作業の流れ
  • サポステ現場の調査の実施
    • 博論は大まかに「制度運用」と「支援現場」の2つに分析が分かれる。しかし、支援現場部分の調査・分析が質量的に少ない(というか実証可能なものが手元にそろっていない。)
    • 支援現場にも、制度の制約と利用者の現実の間で葛藤している職員はいる(はず)。なんとかしたい、このままではまずいだろうなと思っていながら、そうはできていない。そういうところに、サポステの支援内容に課題意識を持っている、という言い方でいけば、調査には応じてくれるはず。そういう意識で調査に向かう。
    • 具体的な目標は、「県内の全サポステの調査実施」である。
    • 方法は3つ。①支援者への半構造化インタビュー、②支援プログラムへの参加(参与観察?)、③利用者への半構造化インタビュー、である。
  • サポステ制度の運用の調査の実施
    • 県商工労働課に対して、インタビュー調査の実施
    • (上記サポステ調査も含めて)及び、(面倒なことがおこるまえに)倫理審査委員会への登録
  • 執筆について
    • 2週間ごとに先生に執筆原稿を送付(進捗管理として)
    • タイトルは「何を論ずるか」を明らかにするタイトルへ
    • 5時間(さしあたりは4時間)を1セットとして、1日2セットでまわしていく。
      • 最初の2時間を研究分析や調べものに時間をあてて、残り2時間を執筆にあてる
      • 執筆の際のポイントは、「書く際は、一切調べ物をせずに、ストーリーラインを書き切ること」。曖昧なところは、チェックだけつけておいて、後で、調べること。こうすると、長い文章であっても、1週間もあればまあまあのものは書けるはず。
      • 書く際には、最初に「何を論ずる必要があるか」(文章としての主張)を1つ掲げて、そのあと、箇条書きで「そのために、何個のことを論証する必要があるか、(主張のために言わなければならないこと)を書く」(数値で、何個のことをいう、というのは大事。これまでやってきたことの言語化でいうと「何を言うために、何を伝えるのか」、ということ)

4.14月:ゼミ初回、シュピオ『労働法批判』

 「もし心安らかにすごしたいならば、多くのことをするな」という。こういったほうがよくはないだろうか。「必要なことのみをせよ。また社会的生活を営むべく生まれついた者の理性が要求するところのものをすべてその要求するがままになせ。」なぜならば、これは善い行為をすることからくる安らかさのみならず、少しのことしかしないちうことからくる安らかさをももたらす。というのは我々のいうことやなすことの大部分は必要事ではないのだから、これを切り捨てればもっと暇ができ、いらいらしなくなるであろう。それゆえにことあるごとに忘れずに自分に問うてみるがよい。「これは不必要なことの1つではなかろうか」と。しかし我々は単に不必要な行為のみならず、不必要な思想をも切り捨てなくてはならない。そうすれば余計な行為もひき続いて起こってくる心配はないであろう。 (『自省録』4-24)

 

あさ 主ゼミ参加。朝はなかなか起きられず。前日は深夜3時までyoutubeを見ていて寝れずだった。youtubeはアルコールやだばこと同じ依存性物質(媒体?)なのだろう。使えば使うほど、アルコールと同じで、酔いがまわってきて、どんどんやめられなくなる。気付いたこと:依存性物質を求める環境やタイミングが前日の夜に発生したと考えられる。それは「なんとなく明日のゼミに行きたくない」ということ。同様に次に自分にとって嫌なことやストレスが生ずることが予期される場合に、それを心理的に回避するために、依存性物質を求める。

ひる ゼミ後にランチ。土日まともに人と喋っていなかった分をここで喋る。その後、研究室へ。某氏にシュピオ『労働批判』の内容を教えてもらう。

 

シュピオの本の内容に関する印象

冒頭と準備章だけでも読んでみたいと思いました。あと、欲を言うならば、西欧の「所有」と日本(アジア)の「所有」が歴史的には異なっていただろうと思いますので、シュピオの枠組みを意識しながら、日本の労働契約の歴史を記述しているような本もあれば、それをあわせて読めれば面白そうだと思いました

www.nakanishiya.co.jp

www.rodo.co.jp

 

夕方

 

 

4.4金

人は田舎や海岸や山にひきこもり場所を求める。君もまたそうした所に熱烈にあこがれる習癖がある。しかしこれはみなきわめて凡俗な考え方だ。というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることができるのである。実際いかなる所といえども、自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠家を見出すことはできないであろう。・・・そして私のいうこの安らかさとはよき秩序にほかならない。であるから絶えずこの隠家を自分に備えてやり、元気を回復せよ。そして(そこには)簡潔であって本質的である信条を用意しておくがよい。(マルクス、自省録第4巻、p.49 )

 

君が自己の信条とするところに立ちもどり、理性を尊ぶ心にかえりさえすれば、現在君を野獣か猿のように思っている者どもも十日も経たぬ中に君を神様のように思うだろう。(マルクス、自省録第4巻、p.55)

あさ 家で洗濯や朝食など家事をする。

ひる 某氏宅訪問。日常生活のこと、今後の人生のことなど聞く。犬と吉祥寺の桜を眺めるだけで自分は満足するだろうということを知る。

夕方 研究室に戻る。

 

信条とは何か

 マルクスの『自省録』第4巻をみると、たびたび「信条」という言葉が出てくる。

 信条とは何だろうか。人間の行為と意思決定の関係から考えたいと思う。人がある行為をする(例えば、レストランでハンバーグかチャーハンかを迷って、ハンバーグを食べる、という行為を想定する)際、その行為をAという行為とBという行為の内、1つの行為が意思決定の結果選び取られて、AないしBの行為が実現したと捉えることができる。このように考えた時、信条とは「選択の決定に関する意思決定要因を言語化したもの」と捉えてみたい。

 ただ実際の行為過程を考えると「意思決定→行為の実施」とはならず、むしろ、既に行為があって意思決定の問題は「なぜ自分はその行為を取ったのだろう」「あなたはなぜその行為をとったのか」という問いに対して生じてくる。そうした時、信条の役割とは何だろうか。すぐ思いつくのは信条とは他者への説明責任のもとに生じてくる観念であるという考え方である。自分の行為をもっともらしいものとして説明する際に信条をフックにして説明するということ。しかし、信条はそういう小さなもの、技術的なものと理解してよいのだろうか。

 ここでは、信条(あるいは理性)について、次のように考えたいと思う。「良い行為を行おうとする際に、既に下された意思決定自体を反省的に問い直し、行為や主張を修正するために信条は存在する」という信条の役割認識である。なぜ信条というものを意識する必要があるのだろうか。それは人間が迷う存在だからだ。冒頭のハンバーグかチャーハンかということなら人は迷うことは少ない。しかし、ある行為をするべきかせざるべきか、これをメリットやデメリットという形で比較してもいまだ迷うとき、人は自らの信条というものを意識せざるをえない。そして、信条(ある種のドグマ)によって、何らかの判断をくだし、ある行為をする(あるいはしない)ことができるようになる。

 そして、この信条自体を記述していくこと、これこそが日記に委ねられた役割ではなかろうか。さらに難しいのは、ある行為を迷う時に、信条Aと信条Bが魂の中で矛盾を引き起こし、葛藤を人にもたらすことがある場合である。この問題については今は解決策を有していない。ひとまず、ここでは、「行為や発言に迷う時、自分の信条を意識することが迷いに光をもたらす」という主張にとどめておきたい。「私は◯◯を信条としているから、選択肢AではなくBを選ぶ」という形で迷いに光を与えていきたい。

 

 

 

 

3.19水曜:某研究会

某研究会の記録:研究者と論文執筆と生活の両立

●某医療政策史研究者
・本日のテーマ:キャリアパスとアーカイブ(一次資料)
・問題意識として、社会政策での医療テーマ、医療問題、医療政策史の研究蓄積の少なさ。その中で、社会政策学の主流ではないところで研究してきたという意識がある。
・大学院生時代
修士課程では、優生政策への関心に出発したハンセン病政策を研究対象に。
しかし、教員とテーマ的にも関係性的にもうまくいかず。博士で教員変更。
博士課程進学後は、一次統計資料をとにかく大量に収集。
ハンセン病政策史研究ではほとんど重視されいなかった数字データを主に利用して査読論文。
制度の変遷、法律の変遷、言説の研究が中心だったハンセン病研究だが、一次統計資料はあまり重視されていなかった。

アーカイブ研究が自分の研究の独自性、オリジナリティになっていく。

・研究と余裕
研究生活だけにのめりこまないような工夫。たとえば、友人(非研究者)との飲み会や子どものケアという時間。生活の中心を研究にしないこと。

 

●某参与観察中心の労働研究者
・やれる研究とできる研究は違う
・請負労働の研究へ
最初はやる気ではなかった。
・できる研究をするのだ!!!!!!!!!!
・あらかじめ研究計画をしっかり立ててそれらを着実にこなす、ということではなく、「とりあえず」とか、思わぬ出来事によって研究内容や研究手法が決まったり、研究が発展するという形になっている。

 

 

3.18火曜:ヒト脳、ワニ脳、サル脳

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・伝えたいテーマ
パートナーとの話し合いで、話が噛み合わなくなっているならば、それは、脳の状態が異なり、その結果、話す言語が違っているから噛み合わなくなっている。
だから、話が噛み合わなくなっているときは、相手の脳の状態を判別し、その脳の状態にあった言語を選択しなさい。

・読者=未来の自分(頭の整理)
・主張の型=要望(共有ではない、警鈴ではない、感情ではない)
(理解ではなく、お願いであり。客観的ではなく、主観的である文章を目指す)

※今日の一言
人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪人だと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。与えなさい。そうすれば、あなたがにも与えられる。押し入れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよくして、ふところに入れてもらえる。あなたがたは自分の量る秤で量り返されるからである。
(ルカ6、37ー38)

イエスはまた、たとえを話された。「盲人が盲人の道案内をすることができようか。二人とも穴に落ち込みはなしないか。弟子は師にまさるものではない。しかし、だれでも、十分に修行を積めば、その師のようになれる。あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。自分の目にある丸太を見ないで、兄弟に向かって、『さあ、あなたの目にあるおが屑を取らせてください』と、どうして言えるだろうか。偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目にあるおが屑を取り除くことができる。」(ルカ、6,39ー42)

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・ストレスを感じると脳は酒に酔ったときと同じことが起きる。アルコールが徐々に脳を霧に包んでいくように、ストレスも脳の各部位の働きを順に停止させる。
・私達がどんな言動をとるかは、そのときに脳のどの層が使われているかで決まる。いってみれば、頭のなかには3つのコミュニケーション部門がある。そして、どの脳に話しかけるかで「ふさわしい言語」が変わる。
・ヒト脳:物事を論理的に考える力が備わっている。
・サル脳:サル脳は感情を表にだしたくなる。つまり、ただ気持ちを話して共感してもらいたがる。
・サル脳への対処:肝心な部分を飛ばして結論を急がないようにする。うまく意思疎通をはかるために、共感と理解を示さなければならない。
・ワニ脳:ワニの反応とは次の3つ。凍結、逃走、闘争、である。凍結…血が凍る感覚に陥る、思うように動かない。逃走…穴があったら入りたい、またはその場から逃げたいと思う。闘争…後悔するとわかっていても、相手を責めたり口論したりするのを抑えられない。
・ワニ脳への対処:ワニ脳が求めるものは「安心」である。ワニ脳を安心させるためには、短い文章で、この上なく簡潔に伝えなければならない。ワニ語はきわめて単純で、短くて、具体的でなければいけないし、何をすべきか指示を与える形でなければいけない。

3.17月:小田『箇条書き文章法』

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5つの方法論:箇条書き文章法
  • メモ
  • この文章でやりたいこと・伝えたいこと=『箇条書き文章法』から、自分が文章を書くときの具体的なやり方(枠組み)を構成する。

① 伝えたいテーマを明確にする
・文章を書く目的=読者に何かを伝えること
・「文章全体で読者に最終的に何を伝えたいか」を書き、冒頭にメモとして置いておく。

② 伝えたいメッセージを箇条書きで並べる
・文章を書き始める前に、メッセージを箇条書きにしておけば、最低限、自分の言いたいことが含まれた文章をかくことができる。
・伝えたい事柄を伝えるために「言いたいこと」を思いつく限り、箇条書きにしていく。

③ 「読解フローチャート」にして並び替える
・読者が理解しやすい順番に並べ替える
・古典的には、A 逆三角形(結論→説明)、B PREP法(結論→理由→具体例→結論)、C 序論(序論→本論→結論)
・上記の型でうまくいかない場合には、文章とは別に、読解フローチャートをつくる
(p.44)

④ 「読解の歩幅」を意識して箇条書き同士をつなぐ
・伝えたいメッセージが箇条書きで並んでいるだけでは伝わらない
・箇条書きと箇条書きの間を論理的につなげる文章が必要

⑤ 箇条書き推敲を繰り返す
・書く時間と同じぐらいの時間を推敲にかける
・箇条書き推敲とは・・・1とりあえず読み直す、2読み直しながらポイントとなるキーワードやキーフレーズを別のページに箇条書きで書き出していく

 

あああ